製品概要
中赤外分光法は気体の分析だけでなく、液体や固体の非破壊分析など、工業や研究分野で幅広く利用されている分光法です。NLIR社はフォトンアップコンバージョン技術を用いて、中赤外線を可視光に変換し、分光検出ができる装置を開発しました。従来は中赤外線を検出するためにMCTアレイ検出器などを用いていましたが、アップコンバージョンの技術により、可視光として分光検出(CCD)ができるようになりました。ノイズや測定速度において、以前の中赤外光検出よりも優れています。
また、波長変換モジュール(SPEKTRUM ・TUNE)とシングルフォトン検出器を組み合わせることで、中赤外領域における時間分解測定が可能となります。
東京インスツルメンツ自社製の特注ソフトウェア
「TII Spectrometry」に対応

現在、Raspberry Pi 5を含むクロスプラットフォームに対応した、東京インスツルメンツ自社製の特注ソフトウェア「TII Spectrometry」を無料配布中です。
マルチプラットフォーム、マルチデバイス対応で複数メーカの分光器の同時制御と、構成ファイルの読込みおよび保存が可能です。また、多言語対応で使いやすく、タイムラプス分析や高速バースト取得を実現しました。
本ソフトウェアのご利用を希望の際は、以下よりお気軽にお問い合わせください。
特長
- 複数メーカーの分光器を同時制御
- マルチプラットフォーム対応
┗ 対応OS : Windows / macOS / Linux(デスクトップ) / Raspberry Pi - 多言語対応(日本語、英語)
- データ保存(.csvおよび.hdf5ファイル形式、往復対応)
- 放射測定(光源評価)、測色、計量化学
- 機械学習回帰/分類
- タイムラプス
- NLIR対応
- 高速バースト取得
- 複数メーカー、分光計の構成ファイルの読込み・保存
マニュアル : TII Spectrometry
ソフトウェアのご利用方法や対応製品、インストール(サポートされているデバイスと環境など)についての詳細は、コチラのマニュアルからご確認いただけます。
特長
- 幅広い波長領域(2.0 ~ 5.0 μm / 2000 ~ 5000 cm-1)
- 高速スペクトル読み出し(0.4 ~ 130 kHz)
- ミリ秒程度のスペクトル読み出し
- 調整不要、安定動作(稼働箇所なし)
- 分解能:2.5 〜 6 cm-1
- 高感度検出:5 pW/nm
- 低ノイズ、高感度 -80 dBm/nm
- アップコンバージョン技術を利用
- 波長変換モジュールのみ(単体)でのご提供も可能です
主な用途・アプリケーション
- ブラックプラスチックの分別
- ガス濃度分析
- ポリマーの同定、帰属
- 中赤外スーパーコンティニューム光源の測定
- 赤外OCT, 広帯域IRコーティングの品質管理
- 石油化学分析
それぞれのガス種の吸収スペクトル
NLIR社の分光器は中赤外域の広域に対応しており、「分子の指紋」と呼ばれる分子振動における赤外線吸収分光ができます。このような、それぞれのガス種の振動スペクトルを見られます。

メタンガスの吸収スペクトル
中赤外スーパーコンティニューム白色光源を用いたメタンガスの吸収スペクトルです。 50 cmのガスセルを通過したレーザー光を、60 msの露光時間で分光測定しています。
(分解能は4 cm-1)

黒色樹脂の反射スペクトル
サンプルはポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン(PS)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)の4種類です。近赤外分光ではこれらの違いは区別できませんが、中赤外線光源と分光器を用いれば、掲載データのように黒色樹脂をはっきりと区別することができます。

アプリケーションノート
MIDWAVEのアプリケーション
オンラインモニタリング:燃焼プロセスの測定
動画で観測されるスペクトルの特徴は、炎の中の温⽔や⼆酸化炭素に由来しています。この測定の露光時間は5ミリ秒です。
オンラインモニタリング:光学コーティングと薄膜透過率測定
露光時間20ミリ秒で⾏った複数の透過測定の様⼦です。光学コーティング、ウェーハ上の薄膜、プラスチックフィルムなどの⾼速透過測定に最適です。
オンラインモニタリング:反射測定
TOUCHインターフェースを⽤いて、さまざまな材料の反射測定を⾏っています。試料の曲⾯に関わらず、測定が可能です。
オンラインモニタリング:液体成分の測定
同社製のファイバー光源を組み合わせることで、 2.0 〜 5.0 μmの波⻑範囲における⾼速かつ⾼精度な液体成分の測定が可能です。
BUNDLEのアプリケーション
オンラインモニタリング:液体成分の測定
NLIRのkHzレート分光器は、中⾚外光を可視近くの波⻑にアップコンバートすることができます。これにより、CMOS技術を⽤いて光⼦を検出することが可能になります。
その他
オンラインモニタリング:プラスティック選別
文献:機械学習と高速赤外分光法を使用した混合プラスチック廃棄物の正確な特性評価
詳細はコチラよりご確認いただけます。

オンラインモニタリング:成膜(コーティング)プロセスモニタ
詳細はコチラよりご確認いただけます。

